【海に親しむ体験】藻塩体験コーナー

 弥生時代から昭和30年代まで、能登一円の海岸で塩づくりが行われていました。
 当センター周辺では、能登式製塩土器と呼ばれる下部先端が細く尖った土器が使われていました。
 九十九湾園地でも土器の破片が出土することから、塩づくりが行われていたことが分かっていて埋蔵文化財包蔵地に指定されています。
 藻塩体験コーナーでは、能登式製塩土器のミニチュアを使った土器製塩が体験できます。
 ただし、雨の日や風が強い日には実施できません。そこで、屋内で土鍋を使った塩づくりが体験できるように準備しています。

2lの海水からできるかん水と塩

海藻を使った採かん工程

製塩土器を使った塩づくり

能登式製塩土器のレプリカ

土器にかん水を入れ、薪で炊く

完成まじかの土器製塩

塩を味わう児童

土鍋を使った塩づくり

グループで体験できる

塩づくりの体験プログラムの例

  1. 藻塩のかん水づくり体験
    海藻(ホンダワラ類)を使ってかん水(塩分濃度を高くした濃縮海水)作りに挑戦します。
    団体向け体験プログラムで所要時間は最低約2時間、でき上がる塩の量は努力しだいです。雨の日は実施できません。
  2. 土器製塩
    ミニチュアの能登式製塩土器を使い、屋外で薪を燃やしてかん水を煮詰め、塩を作ります。雨の日は実施できません。費用は土器1個当たり500円、5名以上で必ず予約してください。
  3. 土鍋製塩
    自然体験室で土鍋とカセットコンロを使ってかん水を煮詰め、塩を作ります。雨の日でも実施できます。費用は土鍋1個当たり200円、予約は必要ありません。約1時間で100g程の塩ができます。

※塩づくりで使う「かん水」は、能登町が小木港沖の水深320メートルの深海から汲み上げている海洋深層水を使っています。