ブログ-スタッフの一言

ヤドカリ学級 エビをみつけよう! 実施報告

実施日時:

平成29年5月20日(土)13時30分~15時30分

実施場所:

能登町越坂 のと海洋ふれあいセンター海の自然体験室 磯の観察路

参加者:

大人9名 小人 7名 スタッフ5名

■概要

南寄りの風が強く吹いたため、気温が上昇し、浅い場所の海水温は30℃近くにまで上昇していました。この風のせいで磯の観察路には大量の海藻などが吹き寄せられていました。下見の際にアカクラゲやオワンクラゲなどのふれると危険な生きものもみられたので、参加者に対しクラゲなどにはふれないように、注意をよびかけたあと、観察路でじっくりと今回のテーマである「エビの仲間」を探しました。

 

観察しはじめた当初、磯のあちらこちらでみつかるイソスジエビにも、「どこにいるの?」という声をあげていた参加者も、慣れてくると「ここにも、そこにも、たくさんいるのですね!」と話しながら、採集に夢中になっていました。

 

1時間ほど採集を行った後、自然体験室に移動して採集物をバットに移し、図鑑などで名前を調べたり、体の特徴を観察したりしました。もっともたくさん採集されたイソスジエビをはじめ、モエビの仲間や、エビのように見えるものの実はエビではないワレカラの仲間やヨコエビの仲間なども採集されましたので、それぞれの特徴についても解説しました。

 

たとえば、イソスジエビは卵から幼生を海水中に放ちますが、ワレカラの仲間はおなかに育児嚢(のう)という袋を持っていて、そこで卵を孵化させ、親と同じ形になるまで育てます。また、ほんの5㎜前後で成体になって繁殖するものから、その10倍以上の大きさにならないと繁殖しないものなど、種によってさまざまな生態があることについて知っていただきました。参加者から「こんなにたくさんの生きものがいるってことは、ここの磯は豊かなのですね」という意見も頂きました。短い時間でしたが、今回のテーマである「エビの仲間」とふれあうことで、能登の磯の豊かな生物多様性について、気づいていただけたようでした。

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手ダモで採集する

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磯観察の様子

2017年05月24日(水)